社長のひとり言2012年

第51回  『Honesty』

iPS細胞でノーベル賞を受賞された山中伸弥教授がビリージョエルの
pressureを好んでよく聞かれているという事で、このpressureを収録した
「ビリー・ザ・ベスト1&2」が飛ぶ様に売れているそうです。
(世の中プレッシャーだらけなので共感する人が多いのでしょうか)

実はこの「ビリー・ザ・ベスト1&2」の中に「Honesty」という曲も収録されていて、
私が中学生の時に、当時の英語の先生がその歌詞を和訳してくれた授業が
今も鮮明に記憶に残っています。

歌詞
   If you search for tenderness
   It isn't hard to find
   You can have the love you need to live

   But if you look for truthfulness
   You might just as well be blind.
   It always seems to be so hard to give.
和訳
   もし、君が優しさを探しているなら
   見つけるのは難しくはない
   君は生きていくために必要な愛を得ることができる

   でももし「誠実」を探すなら
   盲目になる方がいい
  「誠実」っていつも示すのは難しい事だ

この「誠実」という内容の歌詞を何十年ぶりに思い出させてくれたある出来事が
先日ありましたので、今日はその事を書き綴ってみたいと思います。

今、設計、施工監理をしております都内の物件の施工チェックをする為に、電車で移動する機会が多くなり、ある日、電車に乗っていますと、妊婦さんと幼稚園児くらいの男の子が後から乗車してきました。あいにくそこそこ混んでいて、 2席連続で空いてる所がない状況でした。
私の両サイドが1席ずつ空席でしたので、私自身が右にずれて
左側に2席つくってあげました。

「こちらにどうぞ…」と妊婦さん(お母さん)にお声を掛けると
「あ、ありがとうございます…」という声が返って来て、2人横に無事に座ることが出来ました。

その後その電車はさらに混雑して来てほぼ満席となりました。
何駅か通過してその親子が私よりも先に下車する際に
息子さん(おそらく5才か6才くらい)が私に向かって
「お母さんと赤ちゃんの為にありがとうございます…」とお礼を言って来たのです。
道中、横でコソコソ話をしていましたので、恐らくお母さんが息子さんに
お礼をきちんと言う様に話をしたのだと思いますが、お母さんだけでなく
これから産まれてくる赤ちゃんの為にという言葉を発したのには、正直驚きました。
多分、そのお母さんもびっくりしたのではないでしょうか?
「どういたしまして…」という声を返しておわりましたが、何だかその日一日
ほっこりと暖かい気持ちでいられました。

社交辞令やソロバン勘定で、挨拶やお礼を言う事が
多い世の中で、心の底から人に感謝をして誠実を
示す事は本当に難しい事だと思います。

私が仕事上で誠実を示す事が出来るのは唯一、契約前の打合せの
段階から、完成、引き渡し、
そしてその建物が存在する期間全てにおいて (たとえ契約に至らなかったとしても…)
クライアントにいかに近い気持ちでいられるか…だと思います。

星の数ほどある設計事務所から、弊社タクト設計事務所を選んで頂いた
感謝を忘れずに、日々の業務に取り組みたいと改めて強く思った一幕でした。

第50回 『結果が全て…なのか?』

4年に1度、世界のスポーツの祭典オリンピック…終わってしまいましたね~。
開催地がイギリスのロンドンという事もあって、主要な競技が早朝の3時やら4時とかで
それを見る為に早起きをして、寝不足の方も多かったのではないでしょうか。

かく言う私も『なでしこジャパン』女子サッカーの決勝戦を午前4時起きして見ました。
ビデオリサーチが発表した瞬間視聴率はなんと24.8%で
国民の4人に1人が見ていた事になります。
結果は銀メダルでしたけど本当によくやったと思います。

その一方で今回のロンドンオリンピックでは柔道など一部の競技で
「期待はずれだった…」という声を耳にします。

確かに男子では金メダル「0」ゼロという結果
でしたが、『結果が全て』なのでしょうか?

例えば私がメジャーリーグの球団のオーナーだとすれば
プロの選手の結果が全てだと言うでしょう。
しかし選手から見ればそこに達するまでの経緯や努力も
人格形成の上で大切な事だと言うでしょう。
つまり立場が変われば、この問いに対する答えは変わってくるのを承知の上で…

『結果が全て』なのでしょうか?

スポーツでも勉強の世界でもライバルに勝つとか、試験に合格する…とか結果だけで
その結果を出す為に努力してきた過程は全く関係ないのでしょうか?

特にこのオリンピックは4年に1度ですからどの国の選手もそれぞれ4年、若しくは
何年も努力してきた訳で、各国を代表して選ばれてくるぐらいですから、
相当な苦しい練習を積んできていると思います。
(オリンピックに出場する時点でもはやすごい事なのです。)

さらにその世界で予選を通過するとか、1回戦を勝つもしくは1勝する…
という事は想像を絶する力量が必要だと思います。
又、組み合せなどの運も必要なのではないでしょうか?

1回戦で負けてしまった選手や予選で敗退してしまった者にはあまりスポットが
あたらないのですが、オリンピックのその会場でその競技をするその瞬間まで
努力してきた事は必ずその人の人格を形成する一部になっているはずです…
と、言うかそう信じたい…です。

女子レスリングで3連覇を果たした吉田沙保里選手も
「負けて初めて、わかった事があるから強くなれた」と
コメントを残している事からわかる様に
『負けた時に得るものがあるかどうか』が
『結果が全て』の答えではないかと思います。

スポーツ以外の事でも『くやしい』と思えるのは一生懸命にやってきた証。
今回、メダルを期待されながら取れなかった方にはメダルを
金メダルを期待されていたのに取れなかった選手には金メダルを
4年後の2016年リオデジャネイロオリンピックの場で獲得してもらいたいと思います。
4年後の第75回くらい…?のひとり言でこの件についてまた語ってみたいと思います。
やっていればの話(笑)

第49回 『ブレない力( りょく )』

先日、弊社とは約5年くらいの取引きのある、とある不動産業者の
社長(N氏)より電話がありました。ちょっと話があるから今から
事務所まで来てほしいという旨で、かなり切羽詰まった感じの
話し方でしたので、急いでその不動産業者の事務所にお伺いしました。

社長室に通されると、そこには、その不動産業者の社長と、その横に
もう一人、私よりも年配と思われる男性が座っていました。
私が席につくやいなやその社長は開口一番に、

社長(N) 「佐藤先生、今後はもう少し建物の筋交い量を減らしてもらいたいんだけれどねー」
私(佐藤) 「どういう事でしょうか?」
(N)   「タクトさんの設計さー構造上少し過剰設計なんじゃないのー?」
    「隣のY設計さんの話だともっと筋交い量減らしても、確認申請通るらしいじゃないのー」

どうやら木造住宅の建売をやっているこの
不動産業者、少しでもコストを抑える為に、
筋交いの数を減らせと言っている様なのです。

確かに私は所員に最近は確認申請取得後、もしくは新築後に
太陽光発電システムを屋根に載せる方が増えて来ているので、
構造計算をする際に、
屋根を重い材料で葺いた場合(負荷をかけた状態)で計算をする様に指示を出していましたので、 普通の軽い屋根で設計するよりは、筋交い量は多くなっていると思います。

そこで私が
(佐藤) 「将来、お客様が、太陽光発電システムを屋根に載せる時に、
    建物の耐震性がおちてしまうといけないので、
    それをある程度考慮して設計しておいた方がいいんじゃないですか?」

と切り返すと…

(N) 「そんなのは、その時に考えればいいんだよ!」
   「今ね、うちはそんなに建物にコストかけるだけの余裕がないの!」
   「どうするの?タクトさんは?」

一瞬、6、7年前にあった姉歯建築事務所による構造計算書の偽造事件を思い出してしまいました。
あぁこうやって姉歯も悪に手を染めて行ったんだろうなー
(ま、今回は偽造ではないけれど)

そこで初めて、この一連の流れが見えました。
つまり、そのN社長は筋交い量を減らした
設計をしないのならば、次からはその横にいる
Y設計に仕事を出す…という事を言っている訳です。

私の会社にも社員がいます。
仕事がなくなるのは社員の生活を守る為にもとても困ります。
『耐震強度を偽造しろ』と言っている訳ではないので違法ではありません。

一旦、そのN社長には「1日時間がほしい…」と言ってその場を離れました。

建売住宅のクライアントは誰なのか?
不動産業者なのか?
その建物を購入するお客様なのか?
そのお客様は設計業務を直接私(タクト設計)に依頼した訳ではないので、
そう考えると不動産業者の言う通りにするべきなのか?
事務所へ帰る車の中でいろいろと自問自答しましたが、答えが出ませんでした。

その夜、家に帰ってTVをつけるとちょうどプロ野球のセ・パ交流戦で、
ロッテが阪神に負けて交流戦での優勝が消滅した際のロッテ西村監督の
インタビューをやっていました。
その時のロッテ西村監督の一言。
『だから何ですか?リーグ優勝、日本一を目指してやっているわけですから…』
もちろん交流戦で優勝できなかったのは悔しいと思いますが、目標はそこではない…
と思える『ブレない力(りょく)』を強く感じました。

タクト設計事務所を直接指名頂いたお客様の設計と、
建売住宅を購入した後に
設計者がタクト設計事務所だと気づくお客様を
差別して設計をしている様ではもはや建築士ではないなーと思い、
次の日そのN社長には
「今まで通りの設計スタンスで取り組ませて頂きたい…」と伝えました。

もちろん、その後、その不動産業者からの仕事の依頼はなくなりました。

でも、「捨てる神あれば拾う神あり」で、
その不動産業者で働いていた営業マンが独立して
弊社に設計業務の仕事の発注をしてくれる様になりました。不思議なものですねー。

『ブレない力( りょく )』…今の政治家にも是非、鍛えて頂きたい!誰とはいいませんけど!

第48回 『バトンタッチ』

弊社 タクト設計事務所にお越し下さるお客様の大半は、
もうすでに建築地が決まっているか、もしくは、古くなった住宅の建て替え工事の為、
土地の購入が絡まない事が多いのですが、以前にタクト設計事務所で建物を
設計させて頂いたお客様からの紹介という事情で、お土地探しから
お手伝いさせてもらった案件がありました。

その方(S様)との付き合いはもうかれこれ2年近くになるかと思います。
S様とは不動産業者から情報が提供される度に何十回といろいろな
現場を見て周りました。時には『これはいいぞ!』という物件が出てすぐに
問い合せをすると「先程、予約が入ってしまいました~」などとタッチの差で
土地の購入が出来ない事もあり、半ば諦めかけていた時に、
ある不動産業者から連絡が入り「ダメでもともと…」という気持ちで
一緒に土地を見に行きました。S様はとても気に入った様子で、すぐに予約を入れ
そして今回はとんとん拍子に話しが進んだ土地にまつわるお話しです。

さていよいよ土地の決済となり
その土地の地主さんと銀行でお会いする
機会があり、私(佐藤)も同席させて頂きました。
地主さんは、70歳くらいのおばあさんで、
息子さんが2人いらっしゃったそうです。

私が何気なく、 どうして今回、この土地を売って頂ける事になったのか…
その経緯(いきさつ)をお聞きすると、ちょっとためらった後、話しをしてくれました。

以下、おばあさんの話しです。

「私には2人の息子がいました。主人はもう他界していません。
主人が生前、2人の息子に残した土地があり、それぞれに相続させて
生活のたしにする予定でした。
ところが半年前に長男が亡くなってしまいました。
長男には子供が3人います。奥さんと何度も話し合いをした結果、
この土地を売って子供の教育費にあてようという事になったのです。
49日も過ぎましたので…
本当はこの土地に2世帯住宅を建てて一緒に住む予定だったのですが
それは叶わぬ夢となってしまいました。
でも今回、Sさんの様な、良い方に買ってもらって良かったです」

気丈にお話をしていたおばあさんの目に涙が浮んでいたのを今も忘れません。

土地の決済が終わってから
「佐藤さん、うちも2世帯住宅にして実家の両親を
呼んで一緒にくらそうと思うんだけど、どうかなぁ」とS様。
私(佐藤)「それはいい事ですね。魂のバトンタッチですね」

おばあさん(地主)の立場を考えると複雑な感情もありますが、少なくとも
S様の魂をゆさぶり2世帯住宅を建てる事で、その土地に宿る魂のバトンタッチ
が出来たと思えます。
『土地は縁もの…』といういわれがありますが、それを身をもって体験しました。

         

そういえば、私も最近バトンタッチしたものがあります。
社会人になって一年目に当時の先輩に言われて 買った、CROSSのボールペン。確か当時1万円 くらいで購入したと思います。

先輩いわく
『何千万円もの建物を契約をして頂くのに
100円や200円のボールペンでサインしてもらうのは
失礼だ』…というものでした。

もう20年以上もお世話になっています。

先日MONTBLANCのボールペンに買い替えました。バトンタッチです。
今後、弊社で契約して頂くお客様にはこのボールペンでサインして頂きます。
一度、ご覧に来てください…(笑)

第47回 『認められるという事は、生きるという事』

震災から約1年。3月3日の読売新聞に被害の大きかった大川小学校で津波にのまれ、
犠牲となってしまった(教員であった)父に宛てた佐々木惣太郎君の手紙が掲載
されていました。


「おとうさんへ    ささきそうたろう
おとうさん、ぼくはげんきだよ。
あのとき、すごくおおきなじしんとつなみでこわかったよ。
おうちがながされてかなしかったよ。
おきにいりのおもちゃもあたらしいランドセルもおとうさんにつくってもらった
プラモデルも、ぜんぶなくなってしまったよ。
なきたいことがいっぱいあったけど、ぼく、がまんしてなかなかったよ。
えらいでしょ。ほめてくれるよね。おとうさん。
おとうさん、ぼく、いちねんせいになったよ。おともだちもできたよ。
なつやすみのしゅくだいもおてつだいもちゃんとしてるよ。
あさがおもきれいにさいたし、かぶとむしもげんきだよ。
おとうさんのために、おはかもきれいにおそうじしたよ。
よろこんでくれるよね。おとうさん。
おとうさん、ぼく、おとうさんがいないのはすごくさびしいけど
がんばっているよ。
おとうさんがよろこんでくれるようにがんばってるんだよ。
だからおとうさん、いつもぼくのそばにいてね。
ゆめのなかで、ほめてね。
ぼく、いつでもまってるね」

この作文の中には何度も「おとうさん」「がんばってるよ」「ほめてくれるよね」という
言葉が出てきます。言葉としては単純なものかもしれせんが、非常に重たい切実な
叫びにも似たフレーズだと思います。

きっとこのお父さんは惣太郎君の事をよく誉めてあげる良きパパだったのでしょうね。
子供に限らず、大人でも自分のした事を誉めて(認めて)もらうと自信を持ち、
その才能をより開花させる事が多くあります。
惣太郎君はもっともっとお父さんに誉めてもらいたかったのでしょう。
そしてきっと夢の中でたくさんお父さんに誉めてもらって立派に成長していつか
夢を叶えていく事と思います。
一方お父さんは志、半ばで、子供の成長を見守る事が出来ず、さぞかし
無念であったでしょう。本当に謹んでお悔やみ申し上げます。
そして震災で犠牲になられた全ての方々に改めて心よりご冥福をお祈りいたします。

私の父は、職人気質であったため無口であまり人と話す事は得意でなかったと
思います。小学校の時に1度だけ授業参観に来てくれただけで、後は、
これと言って何かしてもらった…という記憶がありません。
母が用事で留守な夜などは、もちろん夕食を作るなどという事はせずに、
お弁当を買って来て、ポンとテーブルの上に置くだけのスタンスでしたから
自ずと他の家族よりも会話も少なかったのではないかと思います。

でも、そんな父が一度だけ褒めてくれた事があるのです。
それは、運動会の選抜リレーのアンカーで2人を抜いて優勝した時でもなく、
中学校の期末テストで学年1位をとった時でもなく、希望の会社に就職した時でもなく…
一級建築士に合格した時に「よくやったな~」と一言。

今、思えば、後にも先にも褒めてもらったのはこれ一度きりですね。
その後、父は、病を患い入院してしまい、たまたまその当時、私が設計した建物が
初めて雑誌でとりあげてもらう事があり、その雑誌を持って病室に行った時も
何も言ってくれませんでした。

その時は何だかさびしかったのですが、後で、母から私が帰った後で、
父がその雑誌を何度も何度もくり返し見ていた事を聞かされ、
すごくうれしかった事を覚えています。

父はもう他界してこの世にはいませんが、実は私も惣太郎君と同じように、
夢の中で、もう一度、父に誉めてもらいたくて、この設計という仕事をしているのでは
ないかと思い、あの作文を読んでいて思わず涙が出てきました。

生きるという事は、お金を稼いで良い生活をする為ではなく、誰かに必要とされ、
その存在価値を認められる事ではないかと思います。
その存在価値はこの世に生まれてきた人には誰にでも備っているものだと
思いますし、誰かに必要とされているから生まれてきたのだと思います。
無駄な人など一人もいません。

今という時を全力で生きる。「今が人生」(私の座右の銘です)
震災から1年。今、私が思うことはこれです。
皆さんは、今、何を思いますか?

第46回 『100かいだてのいえ』

以前に、弊社タクト設計事務所で、設計・施工監理をさせていただいた
M様に年始の御挨拶でお伺いした際に奥様からこんなお話しをいただきました。

M様「年末に長男の友達が、家(うち)に遊びに来た時、その友達が
    息子に『お前の家ってなんか住宅展示場のモデルハウスみたいだよな』って
    言っているのを聞いたんです…。私、思わず、キッチン裏でガッツポーズ
    しちゃいました」

私(佐藤)「それは何よりの褒め言葉ですね~」
      「私も嬉しいです」

M様「大人は社交辞令で本音をなかなか言ってくれないじゃないですか」
   「でも子供の意見ってそういうのがないから 私、嬉しくなっちゃって…」
   「これからは、どんどんいろいろな人を家に招待しようって思いました」

こんな会話で1時間程盛り上り、おまけにケーキやら
御菓子やらたっぷりと頂きました。私が設計デザインした建物を褒めてもらえると何だか自分の子供を褒めてもらったような気がしてとても嬉しくなります。

とても気分よく新年をスタートする事が出来ました。
M様、ありがとうございました。

そんな出来事があって思い出した事があります。
以前に私が息子に買ってあげた『偕成社』より出版されています
『100かいだてのいえ』(いわいとしお著)という絵本があります。

この絵本は本当によく出来ています。
小さなお子様がいらっしゃる方は一度、手に取って
読んであげてみて下さい。

本の内容を簡単に説明しますと
「ほしを見るのが大好きなトチくんという男の子に、ある時、
 100階建ての家のてっぺんに住んでいる誰かから手紙
 が届きます。
  『100階建ての家のてっぺんに遊びに来てください…』
 という内容で、そこには地図も書いてあります。
 トチくんは地図を頼りにその場所へ行ってみると
 そこには本当に100階建ての家があり、10階ごとにいろ
 いろな動物が住んでいます。その動物たちと会話をしたり、
 時にはちょっとした試練をクリアーしながら100階を目指
 す…」というストーリーで
絵もとても美しく大人が読んでも楽しめるものになっていると思いました。

「そしていよいよ100階に到着してその手紙の差し出し主と対面します。
すると、とてもすばらしい事が待っていました…」

その後、家にもどったトチくんはある行動をするのですが
これが、今回のM様のお話しとよく似ていて感動しました。
気になった方は是非『100かいだてのいえ』を読んでみて下さい。

今年も、思わず、人を招待したくなる様なスパイスの効いた家造りを
目指して設計業務に取り組んで行きたいと思います。
宜しくお願いいたします。